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古町糀製造所

渡邊喜之。平成21年5月現在、23歳。
彼のおさめた写真は、新潟職人、ひいては日本職人のリアルな姿と現場です。
効率という世界とは、真逆にいる彼らのなかに、忘れていた大切なことを見つけられることと思います。
食とは、働くとは、仕事とは・・・。
職人という限定されたものを見るだけでなく、様々なことを感じ取っていただければ幸いです。
渡邊さんの写真には、そんな力があるはずです。
古町糀製造所 店主

古町糀製造所からの仕事の依頼は、いつも胸躍る仕事でした。 銀座でご商売されているお店からの依頼ともあり、相当緊張して取り組みました。 しかし、一歩現場に踏み込むと、その緊張感は吹き飛びました。全く別のものが待っていたのです。 それは職人が仕事に挑む緊迫感。古町糀製造所が写真に求める条件は、「ありのまま」です。 写真を撮るためにポーズをとったり、ということを要求していません。ということは、 写真に打ち込む職人のなかに入り込むことになります。 私は、写真に望遠レンズを使いません。自分から手元にまで近寄ってシャッターを切ります。 仕事の邪魔にならないように、しかし、躍動感を追求しなくてはいけません。 古町糀製造所を支える方々、本物の技をもつひとたちの撮影は、被写体の力、魅力をまざまざと 感じるものでした。 古町糀製造所との仕事をきっかけに、この世界を伝えることをライフワークとしていこうと思いました。  本来なら裏方の私に、このような機会を設けて頂き感謝しております。
写真家 渡辺喜之